地下通信 [chika-tsûshin]

tikatusin.exblog.jp
ブログトップ
2006年 01月 24日

下劣なメディア

c0062756_11341894.jpg ホリエモンことライブドア社長・堀江貴文氏の逮捕にさほどの思いも感慨もない。もちろん起業やベンチャーを罪悪視する世論が過剰に強まったりし、例えば就職学生らの大企業志向の強化やら新興メディア蔑視などという保守化現象が拡散しないかなぁというような懸念と憂慮は持つけれども、それはホリエモンを支持するとかしないとか逮捕に感慨を抱くとかというのとは少し次元が違う。

 そんなことよりも、相変わらずの愚劣ぶりに暗澹たる気分になったのがメディア報道だ。これまでは、やれニッポン放送買収だ、やれ衆院選出馬だ、やれ流行語大賞だ・・・等々等々、さんざんその「虚像」作りに協力し、利用し利用されておきながら、東京地検特捜部という“最強”の権力機構が動いたらもう完全にバッシング一色。連日、特捜部のリークなのか作文なのか分からぬような「新事実」が「明らかになった」などと伝え、あたかも自分が特捜検事になったかのようにハシャギまくっているのだから唖然とするほかはない。まるで自作自演。まるでジャイアンの背中越しに嫌らしい視線を注ぐスネ夫。

 幸いにして外国暮らしをしているためアホの巣窟のような民放報道を直接目にせずにすんだのが幸いと言えば幸いだが、「国営」NHKや各大手新聞、ネット上で流れる大手メディアの記事を眺めているだけでもうお腹一杯。某民放テレビのサイトなどは、「事情聴取数十分前のインタビュー」などとホリエモンとの電話のやり取りをさも「スクープ」かのよう伝え、インタビュアーが「あんた、会って話しませんか?、ホント」と言い放つのを恥もせず垂れ流している。品性下劣。一体何様のつもりなのかというほどの厚顔。当のホリエモンが逮捕当日の朝、自らのブログで「マスコミって何でもありなんですね・・・」と捨て台詞を吐いていたのも、頷けるといえば頷ける。メディアの病理は確実に悪化が進んでいる。

 だいたい、ホリエモンの逮捕というのはそれほどのニュースなのか。そりゃニュースであることは否定しないが、新聞が号外を発行し、拘置所入りをヘリから実況生中継するほどの超特大ニュースなのか。
 ビデオジャーナリストの神保哲生氏が自身のオフィシャルブログで、拘置所に入るホリエモンの車をヘリから生中継したことに驚きながら「『本当にそこまでやるほどのことなのかなあ』とも思いましたが、逆にその実況のハシャギぶりや各局が軒並み特番をやっているのを見て、『へえ、そんなに大変なことだったんだ』、と、なかば逆説的な意味で、これが大ニュースのように思えてくるから不思議。(略)よほど気をつけてないと、私でさえこの圧倒的な空気にはのまれてしまいそうです」と記していたのに頷く。
[PR]

by tikatusin | 2006-01-24 11:44 | メディア


<< クソ大家      獰猛な権力 >>