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地下通信 [chika-tsûshin]

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2005年 04月 12日

オヤジメディア

 海外に暮らしていると何度か記した。そのため日本の雑誌には網羅的に目を通すことができない。テレビや新聞といったお行儀の良いメディアより、雑誌の方がよほど好きなのだが、やむを得ない。それでも知人の好意もあってメジャー週刊誌では2誌を定期的に購読している。「週刊文春」と「週刊新潮」である。
 決してこの2誌を評価しているわけではない。しかしそれでも、かつてのゲリラ精神を完全に喪失してドン詰まりのサラリーマンのための妄想集合体と化している「週刊ポスト」などに比べればマシだろうという判断からに過ぎない(ヌードなどが悪いと言ってる訳では決してない。念のため)。
 しかし、“ホリエモン”率いるライブドアとフジテレビの争いに関する両誌の扱いや論調をつらつらと眺めていると、2誌ともにやっぱり哀れなほどオヤジ雑誌なのだなぁ〜と痛感させられる。とにかくホリエモン憎い、憎い、憎い……、ただそれだけなのだから(笑)。
 やっぱり、オジサンが苦労して、苦労して、必死に積み上げた虚像を、何の思想も根拠もなく(かといってオジサンの積み上げた虚像に思想性があるわけではないのだが)、破壊しようとするホリエモンは憎いんだろうなぁ、と。「新潮」なんて、ひたすらバッシング。ホリエモンが有利になろうと、不利な立場に立とうと、ひたすらバッシング。イタ過ぎるよ、「新潮」(笑)。
 もちろん、ホリエモンが素晴らしいなんて言うつもりはない。だがそれでも、もうちょっと書きようがあるでしょうに。
 例えばフジサンケイグループがホリエモンに乗っ取られた。で、日本のメディア状況が変わる??。変わらない。もし万が一に変わったとしても、これ以上悪くなることはない。フジサンケイグループがこの国のジャーナリズムに何をもたらした?。何をもたらすか?。こんな風に書くことすら恥ずかしいよ(笑)。
 ある説にはこういうことらしい。バッシングするならキャラが立っている方がいい、と。日枝よりはホリエモンの方がキャラが立っている、と。
 そう、その程度なのだよ。バッシングする方も、される方も。それでも、こんな2誌程度しか定期購読しようかと思わせる週刊誌媒体がなくなりつつある現状の方が、よほど憂うべき現象なのだ。

by tikatusin | 2005-04-12 00:31 | メディア


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